おんがくしあわせ

You just say "enjoy as simple"

カテゴリ: えいが

小宮山、下高井戸シネマ行ったってよ。

ということでやっと「桐島、部活やめるってよ」観てきました。超満員!

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TOKYO YOUTH!TOKYO YOUTH!
アーティスト:PLATON
販売元:おもちゃ工房
発売日:2009-08-19
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フィシュマンズミーツ童謡+青春?
なんていうのかわかんないんですけど、
それだけでは絶対にない!

未だに覚えている24-twofour-"ダンスダンスダンス"レコ発東京編@ERA、
思えば24、イルリメ、avengers in sci-fiという
異種格闘技かつハズさないライブをする組み合わせの中出てきたPLATONは
Vo.の東さんが声の不調でゲストが歌ったりしていて、
スペシャルな雰囲気とはいえ明らかに苦戦していたんだけど
ラスト1曲だけ東さんが歌った"ブルー・サンダー"ですべて持っていかれたわけです。
どんなに良いライブでもそのときの光景って忘れてしまうから
こうしてつたない文章で感想を書き残しているわけですから
こんなことって滅多にない。そこまで好きじゃなかったバンドはなおさらに。
この感覚、もう一回24と一緒に観れる、今月のレコ発にて確認してきます。


myspace→
ちょっとこっぱずかしいPVも、らしくて良い気が。


こっぱずかしいといえばこの間見てきた
「色即ぜねれいしょん」→公式HP
臼田あさ美がかわいすぎてドキドキしたり
峯田はどう演技しても峯田で(キムタク現象と呼ぶ)今度公開の
「ボーイズオンザラン」にかなりの不安を感じたり
(好きな漫画だけに。しかもタニシってキャラ違いすぎるでしょ)
いつのまにか味のある顔になっていた岸田くんになんだか笑ってしまったり
いろいろ思いましたが、
主役の彼!
27135_1
凄く良い顔をしていました。
黒猫チェルシーと毛皮のマリーズがごっちゃになるレベルでしたが
一気に興味が沸きました。
そう思ったらイエモントリビュートに参加の知らせ!
民生ちゃんはもうはや言うまでもなくですが、笑
フラカンの"プライマル。"は想像するだけでハマること間違いなし超期待ですし

シュリスペイロフの"SO YOUNG"も冒険ですが意外と合いそうな予感。

そして黒猫チェルシーの"パール"!イエモンで一番好きな曲!
あえてこれを聴くまで黒猫チェルシーの楽曲を聴かないでおこうと思います。

"夜よ負けんなよ 朝に負けんなよ 何も答えはでてないじゃないか"
ひーかっこいいっ。ところでDAIGOって吉井さんに似てたんですね。笑


いつまで僕は青いものが好きでいられるでしょうか。
できれば死ぬまでがいいですね、
今聴いている音楽をおじいちゃんになって聴いて何も思えなくなるなんて嫌だよ。

PLAY ALL!!!!!! live,accident,history,idea,We are YSIG 1998-2008 [DVD]PLAY ALL!!!!!! live,accident,history,idea,We are YSIG 1998-2008 [DVD]
アーティスト:YOUR SONG IS GOOD
出演:YOUR SONG IS GOOD
販売元:NAYUTAWAVE RECORDS
発売日:2009-05-13
おすすめ度:5.0
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KEEP THE FLAME/EXPerience TOUR FINAL[DVD]KEEP THE FLAME/EXPerience TOUR FAINAL[DVD]
出演:COMEBACK MY DAUGHTERS
販売元:PiZZA OF DEATH RECORD
発売日:2009-06-24
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時間ができたりリビングが空いてたりで、本日ようやく観ることができました。
奇しくもどちらのバンドも結成10年ということで
どうしても2本続けて観たくて我慢していたDVD。
(CBMDは我慢できずに実は1回だけ見ちゃってたけど。)
両作ともLIVE映像もたっぷーり入ってるんですが
時間の関係で今回はドキュメント編しか観れず。。

ほぼ同時期に出たドキュメント作品とはいえ
CBMDのほうは今回の"EXPerience TOUR"のツアードキュメント、
YSIGのほうはFRUITYとNUTS&MILKなど周辺も総括した結成からのドキュメントと
コンセプトは根本的に違うものなので比較してどうこうというものではないけれど、
・・・両方とも超濃厚っ!

どっちのバンドも一般的にはパーティーなんて形容がされるけれど、
僕がこの2バンドに惹かれるのはその背景に見え隠れする、
シリアスさ、人間臭さ、仲間意識とリアリティ。
今思えば、昔はどちらもそれを見せまいとしてライブをしていて、
または僕がまったくそれに気づかないままでいて、
僕もそれを当たり前のように受け止めてただ盛り上がっていたわけですが、
最近(YSIGは最近観たのが1年前ですが・・・)は故意に見せてるのではなく、
円熟がゆえに滲み出てる感じです。
それをとても新鮮に(withLOVEで)パッケージした、
どちらも今見るべき、もとい、もっと早く見るべきだった作品でした。
かといってこれを見てお涙頂戴という気持ちは微塵もないはずだし、
記念碑的な意味で今のリリースに至ったんでしょうが。
あくまで1リスナー、1ライブ客としてですが
現状が両バンドとも最高の状態だと僕は思っているので、今見れてよかった。
その"最高の状態"は更新してくれると確信してるけどもね。

ただステージで見ているメンバーさんの顔はあくまでステージ上の顔であるということで、
たとえるならCBMDのJUNさんの悪態っぷり(笑)やYSIGのアロハ時代など、
素ではなくてエンターテインするためにはどうしたらいいのか、と
ナチュラルにライブをすることはどういうことなのか、
というジレンマを長く続けていくことで格闘しながら暴いた素晴らしさが凄いです。
長さに伴うだろうマンネリも友達、表現転換という極めて原始的な方法で解決し
しかもそれが音楽発であるというのが。なんとも。

高校のころから音楽を"ちゃんと?"聴くようになって数年、
最近思うのは「バンドは人ありき」ということ。
「JUST A BAND MAN NOT A SUPER STAR」(BITE MEより)なのは解ってますが
こういうもの見せられると、
ギターの○○さんカッコイーとかそういうことではないけれど、、、
人としてやっぱり憧れてしまいます。笑
○○さん好き!というのは意外と直感的なようでまと外れではないんだなあと思う。

僕らが今やっているバンドも別にCD出したいとかデカバコでやりたいとか
そういう気持ちはまったくありません(少なくとも僕には)。
たまにスタジオ入って、あーでもないこーでもないをして、
ためしに録ってみて笑ったり、その後一緒にメシ食ったり、
みんな好きなバンドのライブに行ったりがしたいんだ。
それに付随してなにかプラスアルファがあるならあるでいいけれど。

EMOというのが熱量のことだとしたら、
こういうバンドたちがEMOくてかっこいい、ということなんだと思う。
それを見せないかっこよさとさらけだすかっこよさ、
今は前者の2バンドがチラッと見せた作品ににグッときたわけでした。

とりあえずそのメンバーで2バンドとも観れるので楽しみです。

2009/08/23 SUN@日比谷野外大音楽堂
『KAKUBARHYTHM meets Niw! Records 5th anniversary』
LIVE
YOUR SONG IS GOOD
二階堂和美
キセル
CUBISMO GRAFICO FIVE
FRONTIER BACKYARD
Riddim Saunter
COMEBACK MY DAUGHTERS
and more...



バンドのバックヤードをとらえたドキュメント映像って、
実はかなり好きなのかもしれないです。
THUMBのLAST LIVE DVDも後編のドキュメントのほうばかり観ていたし。
スカパラ、クラムボンもだけれど、JOY DIVISIONのが今一番観てみたい。

2008/11/06
ホームレスが中学生
homuchu
●監督:城定秀夫

面白かったです。
話を聞くに、映画を作るために必要な制作費や動員とかのオトナな事情を、
そこそこ知られた、それでいてギャラ低めの知られた人をキャストに入れたり、
(和希沙也は好きですが演技があそこまでアレだとは。。)
良くわかんない主題歌だったり(●クアタイムズみたいな)
わかりやすくいろんなことを伝えてくれる話展開だったり、
ホンモノに対するアイロニックな表現だったりで、ことごとく解決し、
ちゃんと一作品として完成させてることは凄いとしかいえないし、
そういうのが判りやすく見え隠れし(させ)てるのも確信犯なのかと。
たぶん音楽でいうとそれこそホフディランみたいなもんだと思った。

ただそれが歩み寄られすぎてる感じが僕には思えてたのも正直なところ。
なんか座ってテレビドラマ見てるだけという感じもありました。
ちょっとはそっちで考えないとおいてっちゃうよーっていう映画のほうが好きです。

ホンモノ?のほうは話知りませんが、あっちよりは面白いだろうなと思いました。
ホンモノよりもガッタガタだし一般的にどうなのかは判りませんが、
ホンモノのほうが胡散臭く感じるのが、「ざまーみろ精神」の勝った証拠。
ホンモノはどっち!?

2008/09/20
20世紀少年@渋東シネタワー
こんなデカい映画館来るの久しぶりでしたー
たぶん中学生以来か・・・(高校時代は映画館に一回も行ってないというアレ)
以下若干ネタバレ要素あります。

20世紀少年
20centuryboy
●監督:堤幸彦
まずは毒からはいていこうと思います。笑
なにより原作が大好きな立場として感想を言うなら・・・詰め込みすぎ!
3部作ということで考えれば2000年のロボットとの戦いまでやらなければならず、
これだけぎゅうぎゅうにしても142分、ということは仕方ないのかな、
とも思いましたがにしても流れが早くてびっくり。
このマンガはとにかく膨大な情報量があって、
そのなかから「あれはこういう意味だったのか!」と推理しつつ
伏線を作者と一緒に拾いつつ読んでいくのがとにかく面白かったので、
必要な(削れない)情報だけをただ流されても面白くないという印象。
アニメの時の「金田一少年の事件簿」のようなドライな感覚でした。
ストーリーの省略の仕方は丸々削ったほうが濃く観れたんだろうけど。

あとはやっぱりキャスティングがどうしても納得いきません。
子供時代の仲間たちはみんなすごく違和感なく観れたんだけどなー。
ヤン坊マー坊は最高だったし、オッチョはかっこよくってゾクゾクしたし。
でも石塚さん(普通に好きですが)のマルオが最後までなんか気になったし、
ところどころ出てくる吉本の芸人とか藤井フミヤとか、
ストーリーに関係ないところで知ってる顔が出てくるのがイヤだった!
友情出演的なソレなら気にならないんだけど、
作品が作品なだけにアンテナいっぱいに張ってる分、
なんかテンションが下がるというか、無理やりねじ込んでる感が滲んでました。
でもトヨエツはもはやそういうものを超越してました。出てきた瞬間最高でした。
重要ではないかもしれないけど印象的だった、
オッチョが戦っている背景・エピソードが丸々なくなっていたり、
なにより「サダキヨ・・・じゃない」と言わなかったフクベエ。
原作ではケンヂすら聞こえなかったこの一言にアタマ悩ませたので、
つなぎの部分とはいえ、なかったのはかなり残念だったなあ。
「ともだち」が不気味な部分じゃなくって、
まっすぐな「悪」的表現が強くってなんかゴジラっぽいのもイヤだったな。

わかりやすかったし142分にはまったく感じなかったけど、
それは原作を知ってるからだろうなとも思いました。
偉そうなことを言えば、俺も金あればこのくらい作れそう、というか。
浦沢さんの謎解き系の作品は、
真相の近くまでいくのに繋がらない、辿りつかないもどかしさ、
キーワードになるコマの見せかた、
平面であるからこその「なぞめかす」方法論が尖っていて、好きなんだけどな。
実写にするからには仕方ないか。
次回もなんだかんだで見てしまうんだろうなと思います。

2008/09/13
mitofes
行ってきました水戸短編映像祭!
イラストは浅野いにおでした(茨城出身)。BGMはまさかのBRAHMAN!とはいかず。笑
でも8月からずっと楽しみにしてたぶん、ちゃんと満喫してきましたー。
ただ前後にライブがばっちり入った為怒涛の4日間になりましたとな・・・。

●シャーリー・テンプル・ジャポン part3/part4
shirly
●監督 佐藤央/冨永昌敬
前作同様、シャーリー周辺で繰り広げられる様々な思惑の数々。
この主人公、シャーリーを演じる福津屋兼蔵さんがすげー良い味出してるんです。
さえないけど魅力的で、主役なんだけどドカーンとしてなくて、
でも存在感があって・・・。
hukutsuya
誰かに似てるなーって思ってたんだけど今回観ていて思い出した!
shimosi
WATER CLOSETシモさんや(右2)!
というのは置いておいて、内容について。笑

前作より凄くよかった。観終わった後の満足感が格段に良かったです!
カメラ割りとか実験的な部分が減って普通の映画然としていたので、
純粋に映画の内容の濃さを思い知ることになりました。
part1/2とリンクしている部分にニヤリとしたりしたけど、
シャーリーにスポットが当たる部分が多くって判りやすいながらも、
伝えたいこととかメッセージ性とかじゃなくって、
登場する「普通の人」の一刹那におこる感情とかが
マイペースで自分のテンポが独特なシャーリーに巻き込まれていくことで、
全てがなんだかシャーリーのせいで狂っていくようですが、
彼のどこか憎めない性格と雰囲気により結局周りが勝手に振り回されているような
図式を楽しむのがいいのかなと思った。
そんな脚本もかなり良くできてる。はず。

あと前作の淡々とした印象よりドラマチックでロマンチック。
スイカを食べながらのキスシーンは今まで観たどのキスシーンよりどきどきした!
本当にやばいってこれは!

2008/09/02
ひっさしぶりに映画館。

片腕マシンガール
kataude
●監督:井口昇

基本的に血とかバイオレンスとかフィジカル的に無理なんです。
格闘技はもちろんプロレス、格闘マンガすらまったく興味がない有様で。
が、ここまで極端にギャグ要素(と言い切るのは本意かわかりませんが、、)
に昇華させることでだいぶライトに観ることができました。
とはいえところどころキツかった・・・。やっぱり血は嫌いです。笑
観ていた男の子たちが途中けっこう笑いながら観ていて、
こういう映画はそうやって観るのが一番正しいんだろうなと思ったり。
よく考えたら腕組んでこういう映画観ているほうがアホらしいですね。
わかりやすく言えば怒髪天やニューロティカのライブのようなものか。

ストーリーや主人公の子の演技はまあおいておいて、、、
撮り方が僕が今まで思っていた邦画の撮り方じゃなくって、
何が、かといわれると判らないけどすげーなーと。
なんかザラザラしているというか、円さがなくって。
若干ある切ないシーンや血が体が飛びまくるアクションシーンでの振れ幅が、
元々はアメリカでの上映だったからなのかな?
過剰なことはわかりやすくっていいです。
詳しくなったりマニアになればなるほど小さな振れ幅を感じ取って悦に浸る、
というのが映画や音楽とか、表現にはつきものだと思うんですけど、
大味がおいしいこともあるよね。

最近観た映画をまたまとめて。

●シャーリー・テンプル・ジャポン part1/part2
STJP
●監督:冨永昌敬
ツボレコメンド。
ほぼ同じ頃に起きた日本某所の出来事(フィクションですが)を、
ほぼ同じ脚本で書いた2本。
シュールなユーモア映画と言ってしまえばそれまでだし、
空間表現(part1の最初の描写。あの間延びした感じが作りたかったはずだし、
あれありきな事はわかるんだけど、途中から倍速再生してしまった・・・)や
「外側から見ると、結局大したこと起こってないじゃん」というオチなんかで、
最初はどうなんだろう・・・と思ったけど、続けてみていると凄く面白かったし、
コレを撮るっていうことはやっぱりアナーキーなことなんだろうなと思った。
映像だけじゃなくていろいろな角度から面白いことしてるなーと。
舞台は田舎の選挙戦での替え玉投票という、
知らない世界ではあれど実際あるんだろうなと思う辺りがリアルさを曖昧にします。
ただ山下監督の「どんてん生活」みたいな何もない結果に向かうその経過に
エネルギーがあったかというと少し弱かったかもなとも思う。
比較対象のソレがあまりにも強烈だったのもあるけど。
とはいえ実験的という要素と別に普通に面白かったので、続編観にいきます。

●未来世紀ブラジル
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●監督:テリー・ギリアム
映画知識がほぼ皆無なのでとにかく過去の名作をDIGDIGしてみる。
「12モンキーズ」同様、監督はモンティ・パイソンのテリー・ギリアム。
これも「メトロポリス」つながりで、大学時代の授業で、
「モダン映画における未来都市の描写」として一部観た「未来世紀ブラジル」。
とはいえそこまで古い映画ではないので(1985年)、
「メトロポリス」的な空想的かっこよさ、SFぽさはそこまで強くないものの、
機械や機械に支配されたオートメーション化された世界は、
僕のトラウマ「ドラえもん のび太のブリキの迷宮」のよう。
ちなみに去年くらいにラーメンズ片桐くんがやっていたCMは
きっとこの映画へのオマージュだったんですねー。

内容としては機械化、書類化による小さなミスにより、
いろいろな思惑が交じり合い、奔走するという社会保険庁のような映画です。笑
所々「カサブランカ」の"Looking at you, kids"のフレーズが出てきたり、
"戦艦ポチョムキン"の階段を押し車が落ちるシーンが出てきたりと、
「12モンキーズ」での「眩暈」同様、オマージュが多いのも面白かったです。

●NOTHING
NOTHING
●監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出会いは過去作品「CUBE」でチビりそうになって名前を知ってから、
この映画の企画上映会に「こむぞう」が絡んでいたのがきっかけ。
「CUBE」は今のところ一番怖い映画として脳みそに残ってます。
あの頭を使いながら怖いものから逃れていく感じは、「カイジ」にも通じます。笑
waza
そんなこんなですっかりビビッて自分内でこの監督封印してたんだけど、
思い切って借りてみたらすげー面白かった!
「CUBE」同様、妄想君乙、っていわれたらそれでおしまい、な環境におかれたら・・・
という内容で描き、最初に「コレは事実である」と嘘を植えつける。
キャストも実名で演じて、1本目「シャーリー〜」同様、不思議な混乱。
トラウマの例えがまたドラえもんで申し訳ないんだけど、
小学生の頃に見たドラえもんで
「嫌いな人の名前を言いながら押すとその人が消えちゃうボタン」
(調べたら"どくさいスイッチ"という名前みたいです)
があったんですけど、
コレを知っている人は笑いながらもいろいろと考えてしまうはず。
もっと怖いと思ったけど後腐れなくカラッと観れたし、
設定含め、撮り方が凄い。これ5日で撮影終えたって信じられません。

僕にしては珍しく映画を家で2本も観てみたり。

●12 モンキーズ
12 monkeys
●監督:テリー・ギリアム
基本的にSFとかタイムスリップとかの要素が嫌いな男の子は居ない。という持論。
僕ももちろんそのテのものが好きで、ストーリーが重かろうが軽かろうが、
そのねじれから生まれる誤差はどうなるんだろう・・・、とか
数独的にココがこうだとあっちがこうなって、のようなことを考えるのが好き。
すごく小さい規模(今日と昨日のタイムスリップのみ)でドタバタだったけど
印象的で面白かった「サマータイムマシンブルース」もきっとそういう理由。

この映画は元ネタ、というかインスパイア元である「La Jette」を
近代文化の中で見受けられるサンプリング、模倣がテーマの大学の授業で観て、
すごい衝撃を受けたのがきっかけで、ようやく観れたんだけど、
妄想なのか現実なのか、極限までくると分裂しそうになる、
マジョリティはイコール正義ではないんじゃないか、みたいな
だれでも疑問に思いつつあまり人に話さない疑問をえぐられるような。
「ラ・ジュテ」は1シーン以外は確か静止画だったのに対し、
あまり全てを撮らないで、「あれはそういうことだったのね」という撮り方が
その先を不透明にさせてその疑問と不安に落とし込まれます。
精神科は現代の宗教である、っていう台詞もなかなか奥深かったです!
途中映画館のシーンで「めまい」が上映されていたのも何かのオマージュかな?

●メトロポリス
metropolis
●監督:フリッツ・ラング
VHSしかなかったのでVHS借りたんだけど、色ついてるし音入ってるしなんなの!?
と思ったら僕の生まれた年に音と色付で再編集されてるんですね。
といいつつも授業で一部観たのがモノクロサイレントのほうだったので、
そのBGMや効果に違和感あるわ、ミュージカルタッチになってるわで集中できず、
消音状態で鑑賞。色は悔しいけれど我慢。。

とはいえやっぱり未だに革新的に感じるのはすごい。
まず単純に設定、高層ビル群が並ぶメトロポリスの外観が「かっこいい」!
正直内容云々じゃなく最初のメトロポリスの描写だけでお腹いっぱいにもなります。
これ観て「ショボ!」ではなく「すげー!」と思える感性で本当よかった。
そして歓楽街の名前が「ヨシワラ」であること、
途中フレーダーが労働者に扮する時にしている謎の労働。
現代において革新的だなーって思うということは、
未だに異端であるということですよね。当時の反応はどうだったんだろう。
あとひとつ気になったのは、メトロポリスとの対比で、
労働者、支配者の思想のズレから崩れ去ったものとして、
旧約聖書の"バベルの塔"の話が出てくるんだけど、
"バベルの塔"の話って労働者/支配者の摩擦で失敗したんじゃないですよね。
聖書からの例を挙げる事でマリアは労働者をコントロールしようとしたのかな?
どちらにしろ"バベルの塔"は史実じゃないからいいのか。
エンディングがクラシック映画っぽいなんともいえない感じだけれど、
それを差し引きしてもやっぱりすごい映画だった。手元に欲しいです。


ところで、なんでこの2本だったのかっていうと、
lostageのライブを、もっと厳密に言えば"RED"をライブで観て聴いたら
なんだか急に観たくてたまらなくなった2本。
↓RED/lostage

特に「メトロポリス」は消音してから脳内で"RED"が鳴りっぱなしでした。
なにが共通してるんだろうか、こういうときは直感でしかないけど、
「金属」「鋭角」「孤立無援」みたいなキーワードが。

永遠に中2病でもいいじゃないかと思ってしまいます。
大人になりたくて、好きでもない「判ってるっぽい」音源買いあさったり、
名前だけや評判につられて良し悪しを判断したり、
噂だけで見聞きもせずに悪い感想を言ってみたりしていたこともあったけど、
本当はおしゃれな大人になりたくないんじゃないかとも思う。
出来る限り原理主義でいたいなー。

2007/12/01
カフカ 田舎医者@有楽町シネカノン
カフカ 田舎医者
OFFICIAL SITE
●監督
山村浩二

以前に観た「TOKYO LOOP」のなかでビビッときた山村監督の作品。
そんなときに新作発表&過去作品同時上映と聞きつけ行ってきました。
実は一番の目当ては過去作品の「年をとった鰐」。
行くまで知らなかったんですけどこの日はトークショーつきで、
「カフカ」で声優担当した狂言師さんが登場。
生であの言い回しを披露してくださってドキドキしました。
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